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1月9日
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「中庸」という言葉があります。私は老いつつある国、日本はこの「中庸」を身につける必要があるのではないかと思うのです。

「中庸」というと右でも左でもなく、どっちつかずな風見鶏と思っている人が多いのではないかという感じがしますが、そうではありません。

広い視野をもち、全体を見据えてバランスを取ることができること。全体がみえる人ならば、自然と様々な価値の多様性を認めることになります。

多様な人々の入り乱れる世の中がみえれば、あらゆる問題の答えがひとつでないことにすぐに気がつきます。

それゆえに視野の狭い人よりも大いに迷うかもしれませんが、極端な思いこみで自滅へ向かって走ることはありません。

迷った上で、最後は己の価値判断にて最善と思える答えを探すのがバランスのとれた人の判断のあり方だろうと思うのです。

 

私は、麻生・安倍元首相のような視野の偏った(ゆえに平気で極端に走れる)人よりも、鳩山さんの“迷い”に共鳴します。

確かに即断即決が求められる立場ではあろうかと思いますが、長年「アメリカについていけば間違いない」、「経済対策=箱モノ公共事業」という

思考停止状態で安易な即断即決がまかり通っていたことを考えれば、この“迷い”を寛容と度量で支える国民性がもう少し育たないものか、

と思ってしまうのです。

(ワオキツネザル)